弁護士法人FAS淀屋橋総合法律事務所

所属弁護士プロフィール

当事務所に所属する4人の弁護士です。

◎弁護士 斎藤 浩(さいとう・ひろし)


●経歴・現職●
京都大学卒 立命館大学法科大学院教授
日本公法学会会員
阪神・淡路まちづくり支援機構運営委員・付属研究会代表
ぎょうべんネット(行政関係事件専門弁護士ネットワーク)代表理事
ロースクールと法曹の未来を創る会副代表理事
大阪弁護士会所属、日本弁護士連合会行政訴訟センター事務局長

●力点分野●
行政訴訟、国賠(国や自治体への賠償請求)、地方自治に関する諸問題
まちづくりなどの都市問題、日照・産廃など環境をめぐる諸問題
遺産分割、成年後見人、不動産関係取引の諸問題
会社再建 ― 2000~2014年、扶桑工業株式会社更生管財人。再建。ほかに、イースタンリゾート更生管財人。
フランチャイズ(フランチャイザー、フランチャイジー)の諸問題
リストラ・解雇・労災などの労働問題
大震災など災害をめぐる諸問題

●主な著書・論文●
著書
「行政訴訟の実務と理論」(三省堂)
「たのしくわかる日本国憲法 身近な地方自治」
「自治体行政って何だ!」(労働旬報社)
編著
「住まいを再生する 東北復興の政策・制度論」(岩波書店)
「原発の安全と行政・司法・学界の責任」(法律文化社)
「街が消える!~いま地上げと闘う」(都市文化社)
「民間福祉への行政責任を問う」(「福祉のひろば」臨時増刊)
「司法改革の最前線」(日本評論社)
「公法系訴訟実務の基礎」(弘文堂)
共著
「誰が法曹業界をダメにしたのか もう一度、司法改革を考える」(中公新書ラクレ)
「提言―大震災に学ぶ住宅とまちづくり」(東方出版)
「実務解説行政事件訴訟法」(青林書院)
「最新重要行政関係事件実務研究」(青林書院)
「実例解説行政関係事件訴訟2」(青林書院)
「実例解説行政関係事件訴訟3」(青林書院)
「ワンパック専門家相談隊、東日本被災地を行く」(クリエイツかもがわ)
論文など
「改正行政事件訴訟法研究」(ジュリスト増刊、2005年)
「消極判例変更の可能性」(判例時報1877号)
「更なる行政訴訟制度の改革について」(自治研究985,986号)
「行政事件訴訟法改正5年見直しの課題」(自治研究1037号、2010年7月)
「国賠、住民訴訟、国と地方関係の実務」(月刊自治フォーラム2010年7月号)
「耐震安全性不確保の原発の差止め訴訟」(新日本法規「Q&A災害をめぐる法律と税務」2010年11月)
「行政事件訴訟法(取消訴訟以外)の実務」(月刊自治フォーラム、2011年1月号)
「行政訴訟における和解 ニューオーリンズケースを素材とする考察」(立命館法学、336号)
「行政訴訟類型間の補充性について」(立命館法学、338号)
「復興特区の行政法的検討と被災者の権利」(自由と正義、2012年3月号)
「復興特区の仕組みと運用・改正の課題」(立命館法学、341~3号)
「もんじゅ事件残論及び原発行政訴訟における裁量論」(立命館法学、355号)

◎弁護士 斎藤 ともよ(さいとう・ともよ)


●経歴・現職●
京都大学卒 大阪弁護士会所属
元大阪弁護士会副会長
元大阪簡裁調停委員

●得意分野●
医療過誤事件
複雑な交通事故訴訟
証券取引・先物取引などの被害や、各種の詐欺商法などの消費者問題
国際人権問題
高齢者・障害者の財産管理・遺言・遺産分割事件

●これまでに手がけたおもな事件●
・腹痛で救急搬送された先で、カテーテル挿入の際に頸動脈を傷つけ、それによって生じた血栓により気道が閉塞、低酸素脳症となり、後に死亡した事例(ADR(裁判外紛争解決手続)にて和解成立)
・心肺停止で救急搬送されるも、除細動器(AED)が作動せず死亡したことについて、除細動器の不具合によるものか、心臓の異常によるものかを争った事例(示談成立)
・レントゲン画像の読影ミスにより肺がんを肺炎と誤診したため、肺がんに対する治療がおくれ、後に死亡した事例(裁判上の和解成立)
・アルコール性肝硬変に罹患し、肝癌発生の超高危険群患者であることを知りつつ、肝癌早期発見のための適切・相当な検査を怠り、事実上治療不能な状態になるまで発見できなかったため死亡した事例(裁判上の和解成立)
・美容整形手術の失敗により、しわ、たるみが残った事例(示談成立)
・胆のう摘出の開腹術を受けた際、血管を誤って傷つけ、止血のため再手術をしたが、1週間後に肝不全で死亡した事例
・帝王切開後、適切な術後管理がなされず大出血を起こし、母体にシーハン症候群の後遺症が残った事例
・肺炎に罹患して小児が死亡したことについて、抗菌薬の選択、酸素療法、気管挿管の手技等を争った事例
・農地と宅地の間の境界確定訴訟(詳細を読む)
・公正証書遺言作成後に、死因贈与契約書、自筆証書遺言が作成された事例で、自筆の遺言書の偽造が認められた判決 (詳細を読む)
・乳ガン切除手術時の説明義務をめぐる上告審事件
・上腕腫瘍切除時の技術ミスと説明に関する勝訴事件
・薬剤性劇症肝炎死亡
・出産時の児の肩甲難産や、母子の死亡などの医療過誤訴訟事件
・塩野義製薬女性賃金差別事件、ほか、女性少年室への援助
・調停申立など女性差別を是正させる申立事件
・東住吉えん罪事件(再審請求中)
・認可外保育施設にて、1歳3か月の幼児が、午睡中にうつぶせ寝で死亡した保育事故事件(裁判で和解)

●著書●
共著書「医療判例ガイド」(有斐閣 96年)
訳共著「プライバシーの権利」(教育史料出版会 94年)

●弁護士からひとこと●
複雑な訴訟事件を勝訴的に裁判や和解で解決することも大変重要ですが、できれば争いが大きくならない「芽」のうちに、裁判になった場合の得失を正確に判断して予防することもさらに意味があると考えています。
そして、それにあたっては裁判所以外のさまざまな機関を利用していくこと、それらの機関の充実に力を入れています。
たとえば大阪弁護士会の高齢者・障害者支援センター「ひまわり」は、個々の弁護士では到底手が回りきらないような、痴呆高齢者の権利を守るためのシステムです。
従来からの遺言、遺産分割だけでなく、高齢者、障害者が財産管理についての争いを予防し、安心して老後を遅れるような手だてを元気なうちに講じていくため、当事務所は「ひまわり」と連携しています。

◎弁護士 松森 美穂(まつもり・みほ)


●経歴・現職●
大阪府立大手前高校、立命館大学土木工学科 卒業
民間企業勤務
立命館大学法科大学院 未修コース 卒業
日本司法支援センター常勤弁護士勤務を経て現事務所
大阪弁護士会 国際委員会 知的財産委員会 所属

●関心のある分野●
行政事件
医療事件
労働事件
刑事事件
環境問題
国際人権問題
女性の人権
自死遺族支援
国際取引
知的財産

●これまでに関わった主な事件●
行政事件
・降格処分取消訴訟
・退去強制令書発布取消訴訟
・国家賠償請求訴訟
・温泉掘削不許可処分取消訴訟
・労災保険給付不支給決定に対する不服申立て
・行政文書不開示決定に対する不服申立て
医療事件
・肺がんを肺炎と誤診された事例
・脂肪吸引に関する医療過誤の事例
民事事件
・一般民事
・交通事故
・離婚事件
・遺産分割等
労働事件
・不当解雇事案
・時間外手当請求事件
・労災申請等
倒産事件
・個人、法人の破産申立
刑事事件
・一般刑事事件(覚醒剤、窃盗、交通事犯、入管法違反等)
・裁判員裁判(強制わいせつ致傷、強盗致傷、放火、傷害致死が一部無罪 となった事例等)

少年事件
犯罪被害者支援
●ひとこと●
理系の学部を卒業後、一般企業に就職し、法律とは縁のない経歴を歩んできましたが、社会の理不尽に物申すための武器として法曹資格がほしいと、突然、思い立ち、法科大学院へ進学しました。
法科大学院卒業後は、日本司法支援センターの常勤弁護士として資力のない方の家事事件、破産事件、労働事件、刑事事件などを主に取り扱いながら、行政事件や医療事件に携わってきました。
最近は、理工学的な専門分野が関わる事件や、国際的な分野にも、関心があります。
今後は、今までの経験を活かしながら、時代のニースに応じて新しい分野にも挑戦し、依頼者の皆様のお役に立ちたいと考えています。